ご挨拶


 時下益々ご清栄の段、お慶び申し上げます。平素は当学会の事業に格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。 この度、2018年11月3日(土・祝)・4日(日)の2日間に渡り、第28回日本磁気歯科学会学術大会を新潟市 日本歯科大学新潟生命歯学部で開催することとなりました。
 日本磁気歯科学会は平成3年(1991年)に設立後、平成21年(2009年)に日本歯科医学会の認定分科会として、さらに平成28年(2016年)には一般社団法人日本歯科医学会連合の準会員として承認されました。歯科における専門学会として、さらなる貢献が期待されています。本学会は、磁気歯科学の進歩普及、歯科医療の発展向上、そして人の健康維持増進を目的として、磁性アタッチメントのみならず、磁界や磁力に関する基礎的研究から臨床への多様な磁気応用の実践まで、幅広く活動しています。
 磁性アタッチメントは構造が単純で壊れにくい、支台歯の負担が少ないなどの長所を有し、主としてオーバーデンチャーの支台装置として利用されていますが、適用に際して少数残存症例・オーバーデンチャー症例特有の支台歯の負担や口腔清掃の問題を無視することは出来ません。また磁石の吸引力を使用した維持機構はクラスプとは異なるため、製作や適用法は通常の義歯とは異なる点にも理解が必要です。本学会では、磁性アタッチメント義歯の特徴や注意点を含め、より効果的で安全な適用法に関して、広く情報を提供していく所存です。
 今回の大会は、新潟での初めての開催とのことで、磁性アタッチメント義歯の経験の少ない、一般の歯科医師や歯科技工士の方を対象としたプログラムも多数準備しております。これから磁性アタッチメントを始めようとする方、あるいはすでに使用しているが、効果や予後に関して疑問をお持ちの方は、ふるってご参加頂けるようお願い申し上げます。